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運用力を鍛える英文法基礎【第2回】

運用力を鍛える英文法基礎英文法

大学別の個別試験、いわゆる2次試験では、いくら知識があっても、その運用力がなければ上手くいきません。応用力のある人は、知識を適切に運用できます。たくさんの知識を蓄え、それを適切に運用できる応用力のある人になろう!

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文法的に誤りのある英文を訂正してみよう

次の英文は、問題のない英文に見えます。しかし、文法的な誤りがあります。どこに文法的な誤りがあるのか分かるでしょうか。また、文法的に正しい英文に訂正できるでしょうか。

問2 日本語訳を参考に、次の英文の文法的な誤りを直しなさい。
She smiled bitterly because the coffee tasted bitterly. (※文法的な誤りがあります)
「彼女が苦々しそうに笑ったのは、コーヒーが苦かったからだ」

誤文訂正に必要な知識

少なくともこの問題を解くのに必要な知識は以下の通りです。

  • 第2文型(SVC)
  • 第2文型をとる動詞

第2文型(SVC)

第2文型は、主語(S)、述語動詞(V)、補語(C)の3つの要素から成ります。

述語動詞(V)となる動詞は、自動詞(Vi)です。第1文型(SV)における自動詞(Vi)と区別するために、第1文型(SV)をとる自動詞(Vi)を完全自動詞、第2文型(SVC)をとる自動詞を不完全自動詞と言われることもあります。

完全自動詞と不完全自動詞
完全自動詞:後ろに目的語(O)も補語(C)も必要としない動詞。
不完全自動詞:後ろに補語(C)を必要とする動詞。

また、補語(C)となる品詞には、名詞形容詞があります。

このような第2文型(SVC)では、意味の上で「S=C」が成り立ちます。訳を考えるときに知っておくと重宝します。

第2文型(SVC)をとる動詞

第2文型(SVC)をとる動詞の筆頭は「be動詞」です。be動詞は第1文型(SV)もとります。be動詞を見たら、第1文型(SV)か第2文型(SVC)のどちらかの文型をとっていると考えて良いでしょう。

be動詞以外の一般動詞であれば、以下のような動詞があります。

SVCの意味(訳し方)主な動詞
Cになるbecome, come, fall, get, go, grow, turn
Cの感じがするfeel, look, smell, sound, taste
Cのままであるkeep, remain, stay
Cに思われる(見える)seem, appear
Cだとわかるprove, turn out

上述したように、第2文型(SVC)では意味の上で「S=C」が成り立つので、例に挙げた一般動詞をbe動詞に置き換えても文が成り立つという特徴があります。ですから、動詞の細かいニュアンスは異なりますが、SVCの意味で訳してもおかしな訳にはなりません。一覧表にある5パターンの意味で訳せるようにしておけば良いでしょう。

第2文型(SVC)では、意味の上で「S=C」が成り立つので、いくつかのパターンで訳せる。

「S=C」を意識しよう

第2文型(SVC)は単純な文型ですが、日本語訳に引っ張られるとよく間違えます。英作文ではよく見られる失敗です。

第2文型の英文の間違い例

「私の仕事はコンピュータ技師です」
× My job is a computer engineer.

第2文型(SVC)で書かれた英文です。主語(S)と補語(C)の意味上の関係を考えると、「仕事=技師」となってしまいます。仕事は物で、技師は人なので、イコールの関係にはなりません。正しくは以下のようになります。

例文の訂正例

「私の仕事はコンピュータ技師です」
I’m a computer engineer.

S+Vi+C:第2文型(SVC)
主語(S):I
述語動詞(Vi):am
補語(C):a computer engineer

「仕事=技師」ではなく、「私=技師」です。英語を苦手とする人は、基本的に日本語を中心に英語を考えがちです。そうではなく、日本語を英語に合わせてあげなければなりません。

「私の仕事はコンピュータ技師です」は日本語では通じる表現ですが、そのまま英文にすると通じません。そこで英文にする前に「私はコンピュータ技師です」という日本語訳に修正する必要があります。つまり、日本語訳そのままでは英文に適さない場合があるということです。

言われてみれば納得できますが、意外と引っ掛かりやすいと思います。英作文を上達させるには、国語の力も必要だと言われるのが良く分かります。

あいまいな表現の日本語であっても、日常生活では相手が汲み取ってくれるので問題になりませんが、それに慣れてしまうと厄介です。慣れを防ぐには、たとえば現代文(特に評論)の学習を通じて、フィーリングで読んだり、書いたりする習慣を矯正すると良いでしょう。

「go+~ing」~しに行く

第2文型(SVC)とは直接関係ありませんが、述語動詞(V)が動詞「go」となるときの話です。動詞「go」を述語動詞(V)として、その後ろに現在分詞「~ing」を伴う表現があります。

主に娯楽や趣味で出かけるときに用いられる表現で、「~しに行く」という意味になります。たとえば、「go shopping」であれば、「買い物に行く」という意味です。

もともとは「go [ somewhere ] for ~ing」のように、前置詞「for」に続く動名詞だった形の名残りです。かつては動名詞でしたが、前置詞が省かれている現在は、慣用句に使われている現在分詞と見なされるようです。

現在分詞は形容詞に相当するので、現在分詞句は補語(C)として働いていると考えられます。そうなると第2文型(SVC)の英文だと解釈できますが、慣用句なので辞書にも「go+~ing」で1つの動詞扱いされています。もちろん、現在分詞句と考えても問題ありませんが、わざわざ慣用句を分解する必要はないでしょう。

さて、この表現で注意したいのは、現在分詞の後にある前置詞です。例文を見てみましょう。

「go+~ing」の例文

「湖へスケートをしに出掛けた」
He went skating to the lake. (※文法的な誤りがあります)

「湖へ泳ぎに出掛けた」
He went swimming to the lake. (※文法的な誤りがあります)

どちらの例文でも現在分詞の後に前置詞「to」を使っています。日本語訳から「湖へ出掛けた」と考えれば良さそうな気がします。しかし、この前置詞の使い方は間違っています。要素を考えてみると分かります。

例文の要素

「湖へスケートをしに出掛けた」
He / went skating / ( to the lake ). (※文法的な誤りがあります)
He / went / skating to the lake. (※文法的な誤りがあります)

「湖へ泳ぎに出掛けた」
He / went swimming / ( to the lake ). (※文法的な誤りがあります)
He / went / swimming to the lake. (※文法的な誤りがあります)

慣用句を意識したものと、現在分詞句を意識したものの2つの解釈を挙げました。基本的には慣用句の方で良いでしょう。ただ、現在分詞句を意識した方が、文法的な誤りに気付きやすいので、上述した背景について知っておいて損はありません。

日本語訳の意味をもう少し考えてみると、スケートは凍った湖の上でするもので、泳ぎは湖の中に入ってするものです。

このことを踏まえると、「湖へスケートをしに出掛けた」は「湖(の上)でスケートをするために出かけた」という意味で、「湖へ泳ぎに出掛けた」は「湖(の中)で泳ぐために出かけた」という意味であることが分かります。

正しくは以下の通りです。

例文の訂正例

「(湖) / スケートをしに出掛けた」
He / went skating / ( on the lake ).

S+Vi+(M):第1文型(SV)
主語(S):He
述語動詞(Vi):went skating
副詞的修飾句(M):on the lake

「(湖) / 泳ぎに出掛けた」
He / went swimming / ( in the lake ).

S+Vi+(M)
主語(S):He
述語動詞(Vi):went swimming
副詞的修飾句(M):in the lake

「~しに行く」を「~へ行く」と勘違いして「go to ~」を思い浮かべてしまうと間違ってしまいます。「~しに行く」という表現では、「skating」や「swimming」などの活動に合わせて前置詞を決めましょう

「go+~ing」の表現
go+[ camping / fishing / jogging / skiing / skating / swimming ]
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予備知識を確認したので、英文の文法的な誤りを訂正してみましょう。

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