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頑張れ!受験生! 数学の公式・定理集あります。物理のヒント集始めました。
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日本語って難しい。「凄い」と「凄く」の使い分け、どちらが正しい表現なのか?

凄くと凄いの違いで分かる日本語の難しさ 国語

凄くと凄いの違いで分かる日本語の難しさ

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「凄い美しい」と「凄く美しい」

この春から高校生になったばかりの僕は、放課後の教室で同級生と世間話をしていた。相手は委員長的な女性だ。

眼鏡をかけた理知的な女性で、中学からの知り合いだ。ちょっと頼りない僕にとって、その様子や頼りがいのある振る舞いから、ついつい委員長と呼んでしまう。本人はあまり良い顔をしないが。

「英文の和訳って、結局、現代文ができないと厳しいと思うわ。」

委員長の分析を聞いて、僕もなるほどと思う。英語の予習は、和訳することになっていた。大してできない僕にも、委員長の言い分は何となく分かる。そう何となくだ。

「そうだよねぇ、僕なんか英語はもちろんだけど、日本人のくせに日本語もダメダメだよ。」

「そうなの?それじゃあ、日本語のチェックしてみる?」

委員長からのいきなりの提案に、一瞬ためらうが、意を決して頷く僕。

「それでは質問です。「凄い美しい」と「凄く美しい」はどちらの表現が正しいでしょうか?」

僕は何を質問されているのか分からなかった。なぜならどちらも正しいと思ったからだ。良く考えてみるが分からない。

うんうん唸っている僕を見て、委員長は少しばかり驚いた顔をして、苦笑いした。

「そんなに難しく考えなくても良いんじゃない?直感で答えてみたら?」

「そうかな?それじゃあ正しい表現は「凄い美しい」の方にしておくよ。いつも使ってる言い回しのような気がするし。」

「そちらで良いの?ファイナルアンサー?」

何だかひどく懐かしいセリフが聞こえてきたが、ゴクリと喉を鳴らして頷く僕。

日本語の口語文法は中学で履修済みだが・・・

委員長は、充分、間を置いて口を開く。

「正解は、「凄く美しい」だよ。」

「間違いを選んだの、僕?」

「残念ながら…」

本当に残念そうに僕を見つめる委員長。悲しくなるからそんなに見つめないでよ委員長。

「そもそも、僕には2つの違いが分からなかったよ。」

「悩んでたから、そうじゃないかと思ったけど…。これって中学で習ってるんだよ。」

「…嘘?本当なの?全く身に覚えがありません、僕。」

そんな僕を呆れたように見つめる委員長。開き直った僕はさらに言う。

「僕は未来に生きる人間だからね。だから過去のことなんかを一々気にしないんだ。」

僕のおふざけに、さすがの委員長の目つきが鋭くなった。眉間に皺まで入ってる。怖いです、委員長。

「私、国語便覧持ってるから、見せてあげる。」

委員長は自分の机から国語便覧なる書籍を持ってきた。国語便覧なんて存在を生まれて初めて知ったよ、僕。

どうやら国語便覧は、現代文、古文、漢文のすべてのジャンルについて色々載っている参考書や資料集のようだ。

委員長の個人授業

委員長はページをめくり、僕に見せながら言う。

「まずはここ。口語文法についてからね。」

僕は、委員長に言われた通り、口語文法について書かれた記載に目を通す。

口語文法とは、現在、日本語として使われている文法のこと(原色シグマ新国語便覧)

「口語文法って、普段僕らが使っている日本語で守らないといけない文法ってこと?」

「そうそう。それが分かったら、次は用言だよ。」

「用言って何?初めて聞いたよ、僕。」

「初めてって…。用言も中学で習ってるのに…。」

委員長はもうダメだと言わんばかりに深い溜息をつく。そろそろ見捨てられそうな気がした僕は、慌てて確認する。

用言は、活用があり、単独で述語になることができる動詞・形容詞・形容動詞をまとめて呼ぶときの用語。(原色シグマ新国語便覧)

ちょっと不明な部分があるけど、自分なりの解釈を委員長に伝えてみる。

「なるほど、活用って言うのが良く分らないけど、とにかく動詞や形容詞なんかの語をまとめて用言って呼ぶんだね。」

「そうだよ。活用っていうのはここに書いてあるけど、あとの語とつながるように語尾を変えることだよ。」

活用の記載がある箇所を指さしながら委員長は答えてくれる。

活用は、単語が用いられ方によって体系的に語形を変えること。また活用形は、活用によって変化する1つ1つの語形のこと。たとえば連用形はあとに用言が続く形で、連体形はあとに体言が続くときの形。(原色シグマ新国語便覧)

それを見ながら僕は答える。

「そうか、そのままだと、あとの語と上手くつながらないときがあるもんね。」

「まぁ、活用できる品詞とできない品詞があるんだけど、とにかく、その中でも活用できるのが用言ってこと。」

僕は先ほどの質問を思い出しながら、委員長に聞いてみる。

「さっきの2つの表現で違うところは、「凄く」と「凄い」だったよね?今の話の流れだと、「凄く」とか「凄い」は用言ってこと?」

「その通り。良く気付いたわね。凄いわ。」

委員長は喜びいっぱいの顔を僕に向けて褒めてくれた。そんな顔しないで、照れるから。僕は照れ隠しに委員長に質問する。

「この「凄く」や「凄い」は活用した後の形ってことだよね?だとすると、活用形を知りたければ、あとの語を見れば良いってことかな?」

「おぉ~、そこまで理解力があるのに、どうして忘れたのか分からないんだけど。まぁそれは置いといて、その考え方で合ってるわ。」

「あとの語は「美しい」だったよね?」

「そうよ。ちなみに「美しい」の品詞を考えれば活用の形が分かるわ。」

委員長はそう言いながら、国語便覧を指差す。僕は委員長の指の動きに合わせて記載に目を通す。

形容詞は、自立語で、活用があり、単独で熟語になる。事物の性質や状態を表す。活用の種類は一種類で、命令形はない。終止形の最後が「い」になる。(原色シグマ新国語便覧)

僕は委員長に読んだ記載の解釈を添削してもらうように話し掛ける。

「「凄い」と「美しい」は形容詞かな?だったら用言だね。そうだとすれば、「凄い」のあとに「美しい」という用言が続くから、「凄い」の活用形は連用形じゃないとダメってことかな?」

「その通り。そうなるとさっきの表現はどちらが正しいと言えそう?」

「「凄い」だと終止形連体形で使う活用だから、「凄く」じゃないとダメだね。」

僕はうんうんと納得しながら答えた。

「よくできました。正解です。」

優しく微笑む委員長。そんな顔をしないで、委員長。勘違いしますよ、僕。

委員長の告白

「実はね、さっきの表現は、凄く美しいの方が適切なんだけどね…。」

委員長はばつが悪そうな顔をしながら話を続ける。

「まぁ、厳密に言えば、ということ。実は、俗語的には「凄い美しい」という表現もアリなんだよね。」

ちゃぶ台返しのような委員長の発言を受けて、僕は眉をしかめる。

「俗語的って何?どっちも正解ってことなの?」

「俗語的っていうのは日常会話のレベルでって捉えれば良いと思うわ。そのレベルだと使い方として間違いではないってこと。ただ、小論文を書くときや、解答を記述するときには使わない方が無難だと思うわ。」

それを聞いて、僕は困った顔をする。

「使い分けるって面倒だよね。それに僕みたいな人間だと、日常的な言葉の方が使いやすいんだけどなぁ…。」

「その気持ちは分かるけれど、私たちが学んでいるのは学問だから。色んな言葉やその使い方を学ぶべきだし、自分たちでも使うべきだと思うわ。そうでないと、新しいことを学ぶ意味がないと思う。」

「さすが委員長だね。僕にはやっぱり日本語も難しいとしか思わないよ。」

「だからこそ、国語の授業があるんでしょ?何もしてないのに現代文の問題を解けると思う方が変だと思わない?」

委員長の質問を受けて僕は考える。そう言われればそうだ。何もしなくて解けるなら、授業も試験もいらないだろう。

「そうすると、どちらかと言うと非日常的なことを学んでるって感覚でいた方が良いのかな?」

「日常的なことと全く関係がないわけではないけれど、少なくとも書き言葉を学んでるって感覚は必要だと思うわ。」

「僕は区別してなかったわけだから、ちょっと訓練が必要かも。」

「教科書や参考書みたいな書き言葉で書かれたものを読む回数を増やせば、日常的な表現と違うとことに気付くと思うわ。今日のことがあるから。」

「そうだね、忘れないうちに読んでみるよ。」

先行き不安な様子の僕を励ますように話しかける委員長。うん、やっぱり委員長は良い女性だ。

「ありがとう、勉強になったよ。また色々と教えて下さいませ、委員長。」

「今日の借りは何かで返してね。では、また明日。」

委員長もできの悪い生徒が少しばかり賢くなったのが嬉しいのか、達成感のある顔で戻っていった。その後ろ姿をしばらく眺めながら、僕もちょっと賢くなった気がして気分が良かった。

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